コロナ禍の株価上昇 マスコミが伝えない経済の事実
ここ数日は日本の株価もアメリカの株価も大幅に上昇しており、新型コロナ前まで復活しております。
アメリカ大統領選挙の影響もあるのだろうが、新型コロナの感染者が第3波の入り口に差し掛かっております。
にもかかわらず株価は上昇、おかしいですね。
そもそも日経平均株価にはからくりもあり、一見景気が悪くても特定企業が上昇していれば日経平均は上昇します。
具体的には別名Nikkei225と言われ、東証1部上場企業の中から比較的業績が良いとされる225社を厳選し、日経平均に組み込みます。
業績が悪くなったりしたら定期的に入れ替えされます。
だから国の政策で株価が上がっているように見せかける事も容易にできるのです。
例えばとある1社が大赤字で株価が半額以下になったとします、
そうしたら当然日経平均株価は下がります。
だからその銘柄を外し、代わりに比較的業績が良い銘柄に組み替えれば日経平均株価は安定します。
それの繰り返しで現在の日経平均株価が算出されています。
だから景気が良くないにもかかわらず株価は高いように見えるのです。
しかも日経225の銘柄でも日経平均への寄与度は公平にはなっていません。
ほとんどはユニクロ(ファーストリテイリング)であり約10%が日経平均に組み込まれています。
他にはソフトバンクが5%程度、KDDIが3%程度、東京エレクトロンが4%程度。
株価が爆上げしている任天堂はそこまで寄与していないはず。
別名ユニクロ指数と言われています。
だから日経平均なんて指数は本当に当てにもならないい加減な指数であります。
だから日経平均が高いからと言って、日本の景気が良くなるわけがありません。
むしろ20年以上実質賃金は低下の一途、そこくせに物価は上昇。
食べ物の量は減り実質的な値上げばっかり。
だからこの国は当然インフレではない、デフレでもありません。
不況の中の物価上昇はスタグフレーションと言います。
しかしマスコミはこのスタグフレーションという言葉をほとんど使いません。
経団連等から圧力を受けているんでしょう。
インフレとは賃金も上昇し、物価も上昇することを言います。
デフレはその逆に賃金も下がり物価も下がる事を言います。
スタグフレーションはその悪いとこ取りで、賃金は下がり物価は上昇、最悪の経済状況です。
ちなみに物価が下がって賃金が上がることは残念ながら経済学的にあり得ません。
一般人はこの事実にさっさと気づかないといけません。
我々に出来る事は、選挙で企業ばっかりににしか優遇しない今の政治にNoを突き付ける事しか出来ません。
この国はほぼ半分が票を捨てており、残りの半分で企業にしか利益を与えない自民党に票を入れておりこの国の生活が壊されています。
だからこそ全ての有権者がきちんと選挙で投票に行き、本当に国民のための政治を行う候補者や政党に票を入れるしか手立てはありません。