新幹線は本当に安全なのか?

ここ数年、新幹線の遅延、運休が非常に多くなってきている、ように見える。

 

ネットの普及で遅延情報が手に入りやすいのも一因ではあるだろうけど。

それにしてもここ最近は顕著に大幅遅延が目立ってきていると言わざるを得ない。

 

私自身、鉄道旅行は大好きだから新幹線は結構頻繁に利用しているほうではあるが、幸いとして大幅な遅延に巻き込まれたことはない。

普通の人は翌日も仕事なりで予定があるだろうから自宅への帰宅が翌日になってしまうような状況ではとても安心して旅行は出来ないだろう。

そもそも新幹線や鉄道の最大のメリットは時間に正確であることである。

その正確性が揺らいでいる現在の状況ではスケジュールも立てづらい。

 

要因は様々であるが、特に天災による遅延や運休の場合は多少諦めが付くが、ここ数年はメンテナンス不良による故障、予期せぬ乗客トラブル、悲しい事に殺傷事件まで発生する始末である。

自然災害は仕方ないにしても、メンテナンス不良は特にJR西日本に目立っている。

切れが入っていた車両もJR西日本所属の編成。

これは言いたくはないが、やはり待遇の格差があるとしか思えない、当然JR東海の給料はJR西日本より高いのは明白である。

路線状況が違うにしろ同じ車両を運行している、要するに同じ仕事をしている以上は待遇を同じにしないとわりに合わないし、モチベーションも上がらない。

これは鉄道業界に限った話ではないが、そういう事である。

あくまでも労働なんだから従業員のやる気を上げるには待遇を良くするしか手段はない。

労働問題についてはまた別の機会に話したいと思う。

 

また、予期せぬ犯罪も新幹線などの密室では何にも太刀打ち出来ない。

痴漢ならまだしも、刃物を振り回されたらとっさに防御など出来るはずもない、ましてや隣に座ってきた赤の他人に対して常に警戒するのもおかしな話である。

先日発生したナタでの犯行も動機としては世の中に対する不満である。

年代的に丁度氷河期の世代である、この世代は就職もままならずほとんどが非正規、仮に正社員になったとしても、会社から理不尽な扱いを受け、早期退職を余儀なくされ、それ以降再就職が出来なくなった人も多い。

そりゃあ世の中に対する不満は高まるばかりである。

しかも国や政府、果ては企業までもがこの世代に冷たすぎるのである。

賃金はろくに上がらず、税金や社会保障などの負担金は上昇、その上増税ばかりで生活は苦しくなるばかり。

当然結婚や子育てなんか言っている場合じゃない、自分の事で精一杯なんだから。

その結果世の中の不満が爆発し、無差別殺傷事件に発展してしまう。

10年前にも秋葉原連続殺傷事件もあったが、心境は全く同じだと思う。

 

今の日本に必要なのはこのような犯罪者を作らないような社会構造を構築する事である。

氷河期世代の処遇改善、例えば再就職に最大限の予算を使う、などやるべき事は沢山ある。

子ども手当てのような目先の選挙目当てで何の役にも立たない政策が失敗しているのは明白である。

 

何を言いたいかと言うと。

国も企業ももっと人に投資をするべきである。

安心安全も人があるからこそ成り立つのである。